核使用の敷居が低くなっている


 ヒロシマとナガサキに人類史上初めて原爆が投下されてから75年後の今年、その地獄絵図は核大国の指導者にとって自らの錯誤がどんな結果を招くかを示す未来予想図となります。  

 核は今、〝使えぬ兵器〟となっています。  

 しかし、核大国の軍拡競争は爆発力を抑えた〝使える核〟の開発や配備をめぐる〝つばぜり合い〟となっています。  

 米国が低出力核弾頭の潜水艦配備を表明すれば、ロシアは核の先制使用を認める指針を出して同様の開発を進めています。  

 中距離核を多数配備する中国のミサイル誘導技術も高度化し、北朝鮮のような独裁国への核拡散も止まりません。  

 過去の「核抑止」の論理や枠組みが技術の進展によって突き崩され、核使用の敷居がどんどん低くなっています。    

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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