米中の〝新冷戦〟が日本株にとって〝神風〟となるという見方


 米中の〝新冷戦〟が本格化し、流れとして米国人は中国に投資できにくくなり、中国人は米国に投資できにくくなることが予想されています。  

 そうなると、米中の余った運用資金はどの国に向かうのでしょう。  

 世界で今、運用が必要な資金は9000兆円はあるといいます。  

 その資金のうち、米中の部分が日本に向かうという見方もあります。  

 だから、米中の運用資金が〝日本株〟を買い漁る前に目をつぶって先回りをしようと推奨するアナリストもいます。  

 米大統領選をめぐって、民主党のバイデン候補の年齢や認知症の話は誰でも知っています。  

 しかし、前回の大統領選でトランプ候補が勝利した背景に米国のシニア層の票を獲得したというのが大きかったということはあまり知られていません。  

 今回、高齢者はバイデン候補の支持に回っているという調査結果もあります。これが、大統領選の勝敗を決める要因となるかもしれません。  

 確かに、「民主党はバイデン候補しか出せなかったのか?」「もっと若くて元気な人が良かったのではないか?」という声もあります。  

 しかし、「バイデン候補の選択は絶妙だ」という声もあるのです。  

 つまり、バイデン候補しか出せなかったのではなく、バイデン候補がいいのです。理由は、バイデン候補以上に高齢者の票を取れる候補者はいないからです。  

 仮にバイデン候補が大統領になったら、10年間で800兆円規模の介護・保育対策を実施すると言われているからです。  

 それを先取りしたかのように、日本の保育関連銘柄は先週から結構値上がりしています。   

 もちろん、米国の政策は直接日本には関係がありません。しかし、米国でテーマになった政策の関連銘柄は日本でも買われるでしょう。  

 で、バイデン候補のテーマは環境、ヘルスケア、介護、保育、教育がメインとなっています。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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