世界で最も影響力のある100人


 米誌タイムは9月22日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表しています。

 日本人ではテレビ局元記者からの自らの性暴力被害を訴えているジャーナリストの伊藤詩織さんと、人種差別反対を訴えながらテニスの全米オープン女子シングルスで2度目の優勝を果たした大坂なおみ選手が選ばれています。  

 100人では他に、米国で新型コロナ感染拡大防止に取り組んでいる国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長やニューヨーク市の病院の看護師、「黒人の命も大切だ」と訴える運動を始めた女性3人などが選ばれています。  

 54人が女性で、これまでで最も数が多いといいます。  

 伊藤さんは選出を受けて都内で記者会見し、こう語っています。 

「選ばれたのは私だけでなく、同じように思い、苦しんでいる人に向けられたものです。自分自身の声を聴き、自分を肯定してあげてほしい」  

 これは性暴力の被害者となり、自分が悪かったのではと悩み苦しんでいる人へ向けた言葉でしょう。  

 伊藤さんは記者会見で、検察当局が準強姦容疑の事件を不起訴処分にしたときに書いたという日記を4年ぶりに読み返しています。 

「大きな声に耳を傾けるやつに勝つには、小さな声に耳を傾けることだ。『全部殺してくれればよかった』なんて考えちゃだめ。私には声がある」  

 そこには、強い決意が記してあります。   

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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