ミスキャンパス⑥「ミスキャンパスは社会の縮図」


 青山学院や慶應などミスキャンパスの金字塔ともいえる大学に入学する女子大生は、最初から東京キー局の女子アナや芸能界を目指して入学してくるパターンも少なくありません。  

 青山学院が毎年、レベルの高いミスキャンパスが開催できるのも、滝川クリステルや田中みな実などアナウンサー輩出校として有名なのも大きな理由のひとつでしょう。  

 しかし、ミスキャンパスに参加した全員が女子アナや芸能人になっていくわけではありません。

 ミスキャンパスの参加者たちは実際、ミスコンが終了した後どのような道をたどっているのでしょう。   

 そもそも〝学生時代の思い出に〟くらいの気持ちで参加する女子大生は、人前に出て活動することの大変さを知り、ミスコン終了後は大半が普通の女子大生に戻っていくといいます。  

 活動を始める前は、こういった〝負の部分〟について知らないまま活動を始めているのです。  

 ただ、ミスキャンパスに参加することで身に着けたスキルは自分のものです。そこで培った自己プロヂュースのスキルで、就活をしっかりと成功させている女子大生も少なくありません。  

 ミスキャン活動は大変でしょうが、まったく無駄だということもないはずです。  

 凡人から見ると、「美人は得でいいな」と映ることもあります。  

 しかし、好奇の目に晒されることで不当に被る不利益もあるし、美人だからって努力せずに未来を掴み取っていけるわけではないのです。  

 ミスキャンパスのなかには、そんな「社会の縮図」がしっかり再現されています。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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