ミスキャンパス⑤「ミスキャンパス参加者のメリット」


 ミスキャンパスの候補者たちは、学生のうちから美人であることを利用され、搾取されているともいえます。  

 配信ライブの投げ銭もPR投稿も、個人的にインフルエンサーとして活動すれば自分の利益にすることができるはずなのに、ミスキャンとしての活動ではそれがひとつも自分の利益にはならないというのが〝実態〟のようです。  

 なぜ彼女たちは、そうまでしてミスキャンパスに出場するのでしょう。  

 実態としては、テレビ局などマスコミ就職を目指すためという候補者も少なくありません。高校時代からアナウンサーの道を目指してきた候補者は青山学院や慶應など花形のミスキャンパスの学校を集中的に受験する人もいます。  

 ファイナリストになっていればエントリーシートの足切りに逢いづらいし、人前に出る場数を踏まされている分、面接の場でも舞台慣れが活かせるでしょう。  

 あとは自分のSNSについたフォロワー数を利用して、そのままインフルエンサーになっていく子もいたりします。本人たちにも、努力したなりのスキルが身についていくという利点はあります。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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