ミスキャンパス②「広告研究会が牛耳るミスキャンパス」


 歴史のあるミスキャンパスですが、その設立、運営は基本的に各大学が公式に行っているものではありません。実は、ほとんどの大学は「広告研究会」というサークルに所属する大学内の学生が主導して開催しています。  

 大学側がPRとして実施しているのではなく、あくまで広告の研究を目的としている「広告研究会」が独自で学生マーケティングや代理店的な働きを経験するために行っているのです。  

 それで大学が文化祭を開催する秋に向けて、7月頃からファイナリストが発表されます。このファイナリストの選出やスカウトも、広告研究会が行っています。  

 ミスキャンパスのスポンサーは、若者向けの新しいコスメブランドや学生に商品をサンプリングしたい企業が多く、文化祭のコンテスト会場にくる大学生にクレンジングやワックスなどのサンプルを配ったりしています。  

 企業から見ても普通の代理店を通すより経費が安く、フォロワー数の多い女子大生を素かえますから最近では大手通信会社のなど大口スポンサーもつくようになっています。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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