トランプ大統領はインポスター症候群とは無縁


 1970年代、米国の心理学者が提唱した「インポスター症候群」と呼ばれる〝心理模様〟があります。 

〝詐欺師〟を意味するインポスター症候群は、正式な精神疾患ではありません。ただ、診断法や治療法も研究されています。  

 特徴的な心理模様は、成果を上げても自分の実力と思えずに「いつか正体がバレると不安になる」というものです。  

 自分に厳しい人に起きやすい〝症状〟とされ、米国の調査では対象者の7割が似た感情を抱いた経験があるそうです。   

 男性より女性、とくに成功した女性に、この〝症状〟を示す人が多いとされています。ミシェル・オバマ前大統領夫人も、その一人と告白しています。  

 ところで、トランプ米大統領は数々の疑惑が指摘されてきました。つい最近も、姪が出版した暴露本で大学入試の際の〝替え玉受験〟疑惑が浮上しています。  

 大統領選への影響が注目されますが、半世紀以上の前の話で具体的な証拠はありません。ホワイトハウスも、「全くのウソ」と否定しています。   

 臨床心理学の博士号を持つ姪は、トランプ大統領を「ナルシシスト」と分析しています。ただ、そもそもトランプ大統領は「いつかバレる」という不安に駆られることがあるとも思えません。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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