パクリ屋が跋扈するコロナ禍のニッポン

 

 パクリ屋は、経営資金に困った企業をターゲットに手形や商品の取り込み詐欺、計画倒産などを仕掛けてきます。  

 コロナ禍の今、企業の審査担当者が目を光らせているのはパクリ屋が暗躍する「取り込み詐欺」だといいます。  

 手形の振出が激減している今、手形詐欺はほとんど姿を消しています。  

 しかし、代金を支払わずに商品を取り込む詐欺のほうは至るところで跋扈しているというのです。  その手口は、まず小口の新規取引からスタートします。  

 ターゲットとなるのは、食料品やOA機器など換金性の高い商品をあつかっている企業です。  

 初めは盛業を装って「テレワーク用」などと小口の仕入れを重ねて期日通りに支払い、とにかく相手を信用させます。  

 それで徐々に取引量を増やしていき、最後は手形や延べ払いで大量に商品を仕入れるのです。  

 そして、最終的に経営悪化を理由に債務を踏み倒すという仕掛けです。  

 近年はネット販売を利用し、遠方企業からのネット注文による単発小口取引のパクリ屋が横行しているといいます。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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