感染を恐れない悪者


 オランダ中部のラーレンにある美術館で、ゴッホの絵画一点が何者かに盗まれました。その価格は、時価数億円といいます。  

 新型コロナウイルスの感染拡大が続くオランダでは外出自粛が求められており、美術館も休館中でした。泥棒は、そこを狙ったようです。  

 人類の危機に力を合わせて闘う必要があるときに、その困難に付け込んで絵画を盗み出したのです。まさに火事場泥棒、コロナ泥棒の典型例です。  

 ともかく休館、外出自粛となると警備は甘くなり、人の目も届きにくくなります。それは、逆に悪事をたくらむ人間にとっては好都合な環境です。  

 金のためなら感染さえも恐れずに外出を一切ためらわない悪者がいるのもまた、人の社会の現実です。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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