飲食店の新しい姿は〝難題〟だらけ


 かつて仕事帰りに社員同士が集まってガヤガヤ言いながら飲むのが飲酒のスタイルでもありました。だが、平成の半ばごろから宴会離れが進み、カウンターで1人客というのも珍しくなくなっていました。  

 コロナ禍が、そうした流れを強めていくでしょう。実際、政府がコロナ禍対策で出した「新しい生活様式」には、「大皿を避けて、料理は個々に」「席は横並びで」「おしゃべりは控えめに」「お酌や回し飲みはダメ」など校則みたいに細かく書かれています。  

 同時に、寿司や蕎麦、天ぷら、中華、洋食など外食文化が曲がり角を迎えています。先日、外食業界の団体が感染対策の指針を公表しました。  

 それによると客と客との距離を最低1メートルは取ること、座席を横並びにすること、間仕切りを使用すること、定数以上の客の入店を制限をすること、大皿料理はシェアすることなど〝外食文化〟を根本から変えてしまうようなことが掲げられています。  

 コロナ禍での新しい外食の姿を奨励する指針なのでしょうが、客に食事中の会話を控えてもらうことなどその内容は飲食店にとって〝難題〟のオンパレードです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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