コロナ過を避けるにはソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)が最適

 新型コロナウイルスが猛威をふるうなか、日本でも感染拡大を防ぐ効果的な施策の一つとして「ソーシャル・ディスタンシング」という言葉を耳にするようになりました。  

 市民の外出を制限している米国やアジア地域も取り入れており、道を歩くにもスーパーの行列に並ぶにも他者と一定の距離を取って離れるのは、もはや〝常識〟となっているようです。  

 この〝習慣〟、英国の研究者によると実はコロナ禍が生んだ新語ではなく、700年近い歴史があるといいます。  

 イタリアのベネチアやミラノでペストが流行した14世紀、人との距離を取ることや人が触れるものの表面を消毒することが行われていました。当時、入港前の交易船などをしばらく沖合に留めおく隔離・検疫の仕組みもすでにありました。  

 ウイルスの正体は知らなくても、未知の感染症との戦い方をおのずと身につけていたのです。  

 それから約7世紀、昔の人の知恵を生かしつつ、さらに上手に人との間合いを取りながら新型コロナウイルスの病を封じ込めたいものです。

  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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