テレワークは悪党にとって好機という皮肉

 今年初めころまで、「ウイルス」と聞くとパソコンやスマホの話かと思ったものです。それが今、テレビや紙面で目にする電子顕微鏡に写った表面に不規則に突起が並んだ球体である新型コロナウイルスの姿が目に浮かびます。  

 新型コロナウイルスは、人々の生活を大きく変えました。その一つが、自宅など職場の外で仕事をするテレワークです。五輪期間中の交通抑制策として注目されていましたが、五輪延期と裏腹に前倒しで一気に広まっています。  

 しかし、警察関係者からこんな警告が聞こえてきます。 

「テレワークの普及は、インターネット上で悪事を企む者にとっては願ってもない機会になる」  

 確かに、いかに会社のシステムが堅牢であっても外から繋がるパソコンの数が急増することでリスクが高まります。そうしたパソコンをウイルスに感染させて内部へと遡り、情報などが狙われるのです。  

 ネットに潜んでいる犯罪者グループが、機材や心構えが十分整わないまま始まる駆け込みのテレワークを手ぐすね引いて待ち構えているという構図です。  

 ともかく、新型コロナウイルスに加えて、ネットのウイルスに災いを振り捲かれてはたまりません。まずは、なによりも両方ともワクチンの開発が望まれます。 

 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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