地雷除去に活躍するネズミ

  カンボジアは、1970年にカンボジア王国が倒れてから1993年にカンボジア国民議会選挙で民主政権が誕生するまで内戦状態が続きました。

 戦中には、多数の地雷が埋められています。これまで不発弾などを含め約1900平方キロ分は処理されたといいますが、まだ数百万個が残っているといいます。カンボジアは、対人地雷禁止条約の締約国として2025年までの撤去完了を目指しています。  

 そんなカンボジアでは、アフリカに生息するアフリカオニネズミが地雷除去に活躍しています。鋭い嗅覚で火薬のにおいをかぎ分け、地中の地雷を見つけて人間に知らせます。体重が軽いので、地雷を踏んでも爆発しません。前線には、訓練を受けてから出動します。テニスコート大の地雷原なら、約30分で探査できるといいます。この点、人が金属探知機を使うと4日がかりだそうです。  

 アフリカオニネズミはこれまで10万個以上の地雷や不発弾の除去に貢献し、地元では〝ヒーローラッツ〟と呼ばれています。その優れた嗅覚は医療現場でも生かされ、結核患者を唾液の臭いから見つけ出して早期発見、治療に繋げています。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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