〝自分ファースト〟の安倍晋三首相のヤジ

  安倍首相は2月12日、衆院予算委員会で荒々しい言葉とヤジで質問者を攻撃し続けました。首相が主催する「桜を見る会」問題に野党議員の追及が集中することへの苛立ちからか、質疑自体を〝非生産的〟とけなす場面もありました。  

 野党は激しく反発し、識者からも疑問の声が上がっています。  

 安倍首相が衆院予算委員会の答弁に立ったのは、1週間ぶりでした。委員室が騒然となったのは、立憲民主党の辻元清美議員が桜を見る会や加計学園問題などを例にこう指摘したあとのことでした。 「総理が疑惑まみれと言われている。タイは頭から腐る。そろそろ首相自身の幕引きだ」    

 質問を終えた直後、閣僚席からこうヤジが飛びました。 

「意味のない質問だよ」  

 このヤジに、野党側の抗議が10分あまり続きました。  

 安倍首相は、 続く野党議員の質問に対して自らのヤジであることを認めています。

「私に言わせれば、質問ではなく罵詈雑言の連続。反論の機会は与えられずに質問を終えられた。こんなやりとりでは無意味、と申し上げた」  

 あくまで、自身の正当性を主張しました。  

 その直後、辻元氏は記者団にこう語っています。 

「前代未聞。情けない限り。私は歴代首相と議論し、ハッキリものを言ってきたが、罵詈雑言と取ったのは安倍首相1人だ」  

 呆れた表情でした。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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