世界は宗教というアヘンに毒されている?!

 古代ペルシャ時代に生まれたゾロアスター教は、世界最古の啓示宗教とされるほどに長い歴史を持っています。それは早くも紀元前に、西アジアから北アフリカまで広がる版図を築いたアケメネス朝で国教に位置づけられるほどだったといいます。  

 ともかく、その影響は人類史に広く、長く及んできたのです。むろん、アジアも例外ではありません。  

 たとえば8世紀の東アジアの大事件「安史の乱」を引き起こした安禄山と史思明は、2人ともユーラシア大陸の交易民族として知られたソグド人の血を引き、ゾロアスター教を奉じていたといいます。  

 さらにインド指折りの財閥であるタタ・グループの一族は、今でもゾロアスター教徒として世界的に知られています。  

 その最高神であるアフラ・マズダに由来する地名が、ホルムズです。かつてペルシャ湾で有数の港湾都市として栄えた町の名前であり、この名を冠した王国も存在していました。今でも、ホルムズ海峡が日々のニュースをにぎわしています。  

 ここをタンカーが安全に往来できないと、世界のエネルギー市場、世界経済が混乱します。しかし、このところ、この海峡をめぐって無人機の撃墜やタンカー襲撃、拿捕などきな臭い事件が相次いでいます。 

 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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