日本の故事、諺のルーツは中国だけではない

「二兎を追う者は一兎をも得ず」は、中国の故事ではありません。実は古代ギリシャに起源があり、欧州に広く分布している諺なのです。日本には明治期に入ってきて、修身の教科書で広まったようです。  

 さらに「溺れる者はわらをもつかむ」「火のないところに煙はたたない」なども、西洋を起源とする諺です。漢文調の「大山鳴動してネズミ一匹」も、その一つです。これは「山々が産気づいて、滑稽なネズミが一匹生まれる」というラテン語に由来し、西洋では大口を叩く人をからかう諺だといいます。これに対して、日本では社会的騒動の顚末を表します。

 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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