手探りでもいい 生きて行けばいいんだ

 出版業界は、これまで稼ぎ頭だった雑誌広告のネットへの乗り換えなどもあって氷河期のような大不況に見舞われています。音楽業界も、似たような状況です。  

 数年前、作詞・作曲家で歌手の長瀬弘樹(当時36)さんが自宅マンションで首を吊って死亡しているのが発見されました。長瀬さんは、歌手の中島美嘉さんや島谷ひとみさん、韓国の5人組の人気バンド「FTisland」などに楽曲を提供していました。名門私立の洛南高校から京都大学文学部を経て、ミュージシャンになっています。  

 歌手としてソロアルバム「Dawn」を発表後、作詞・作曲活動を本格的に始めています。代表曲には中島美嘉さんの「見えない星」や「SAKURA~花霞」、KinKi Kidsの「ノー・チューンド」などがあります。楽曲「ノー・チェーンド」では、悩める若者の内面をこうつづっています。 

「手探りでもいい 生きて行けばいいんだ」  

 作詞・作曲家の世界も、人気アイドルに楽曲を提供するのに100人近くが参加するコンペで吟味され、それで採用が決まるといった過当競争だといいます。音楽業界全体も、旧態依然とした経営でネットの普及に楽曲のネット配信などに対応できないところは売り上げが激減しているのです。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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