難しい選択

 1556年の「長良川の戦い」は、斎藤道三とその嫡男だった斎藤義龍による親子決戦でした。弱ったのは、親子に仕えてきた家臣たちでした。「どちらかにつけ」と言われても道三、義龍のいずれにも恩義があり簡単な話ではありません。煮え切らない家臣を見て、義龍はこんな命令を出しました。 

「自分に忠誠を誓う者は髪の毛をすべて剃れ」  

 髪形で、敵味方がはっきりすると思ったからです。しかし、家臣の一人だった道化六郎左衛門はよほど困ったのか左半分はつるつる、右半分はそのままという髪型にしたそうです。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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