今もある〝魔女狩り〟

 さて、魔女狩り――。  

 1692年、米北東部の村で後に「セーラムの魔女裁判」と呼ばれる悪名高い裁判が行われました。体に異変を来した少女らの告発から無実の村人が次々に「魔女」と名指しされ、死罪を言い渡されたのです。  

 魔女の存在が信じられていた時代とはいえ、男女19人と犬2匹が処刑され、乳児を含む100人以上が投獄されています。  

 異様な騒ぎに知事が気づき、全員を釈放して幕を閉じました。  

 これは、恐怖の連鎖が生んだ集団ヒステリーによる「魔女狩り」として米国史に刻まれています。

 そして今も、〝魔女狩り〟は形を変えて生き残っています。

  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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