誰もが〝武器効果〟にそそられやすい

 心理学に、「武器効果」という用語があります。  

 それは胸にわだかまる怒りや苛立ち、欲求不満などが他人への攻撃衝動に変わることを指しています。  

 心模様が攻撃衝動と結びく〝きっかけ〟となるのがナイフや包丁、拳銃など「武器」の存在です。  心理実験で、ストレスを与えられた人にナイフや包丁、拳銃などを見せると攻撃的になるといいます。  

 それらの武器が人の心に潜んでいる攻撃のイメージや記憶を呼び覚まし、欲求不満やイライラなどによる「怒り」を攻撃衝動へと結びつけてしまうのです。  

 最近、世界的に「武器効果」による凶悪事件が相次いでいます。  

 日本でも昨日、そうした攻撃衝動にかられた人物によって小学生や保護者などが死傷させられるという事件が起こっています。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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