〝振り込め詐欺〟に騙される心模様
さて、フット・イン・ザ・ドア――。
昔の押し売りは、いかさま商品を売りつけるため「玄関まで入れたらこっちのもの」と考えていたそうです。
英語では、これを「フット・イン・ザ・ドア」と言います。ドアに足を挟めると、セールスは半ば成功という意味です。
心理学者によると、押し売りを玄関に入れた人は、入れた自分と商品を買う気のない自分の矛盾を感じて不快になるといいます。
それを解消して自分の一貫性を保つには、商品がどうあれ買うのが一番容易な解決策となります。 押し売りは、この心理をうまく利用しているのです。
今、社会的に大問題となっている〝振り込め詐〟は、そうした心理に付け込む典型的なものでしょう。
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