劇的イノベーションの時代、非エリートが主役に躍り出る

 メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール現大統領は、頭文字からAMLO(アムロ)という愛称で呼ばれています。メキシコの大統領選挙で地滑り的な勝利をおさめ、既存の二大政党に属さない候補の当選が歴史的と評されました。  

 大統領選の最中、米国のトランプ大統領にこう言い放った言葉は有権者の喝采を浴びています。 「無礼な態度を改めないなら、目にものを見せてやる」  

 米国留学組が少なくない歴代大統領と違ってエリート層の出身ではなく、率直な物言いが魅力のようです。この点、トランプ大統領やフィリピンのドゥテルテ大統領に似ています。 

「財政の規律が緩むのでは」

「米国との関係がいよいよ悪くなるのでは」

 そうした不安の声も多いのですが、汚職や麻薬カルテルの蔓延を断ち切るために従来の枠を超える指導力が求められているのも確かなようです。  

 日本にとってメキシコは、アジアの国を除くと初めて平等な条約を結んだ相手です。今後も、しっかりと連携していきたいものです。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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