魚食文化の曲がり角

 さて、魚食文化――。  

 ここ数年、サンマが獲れない、スルメイカが壊滅的だ、カツオが不漁と、こんなニュースを見聞きすることが増えました。黒潮の蛇行や水温の変化、近隣諸国による乱獲など、その原因は様々でしょう。  

 ただ、漁業そのものに加えて加工業や飲食業などにも影響が広がってくるとなると、地方の経済にとっては大きな痛手のはずです。季節の情緒と結びつき、歌や詩にも詠まれた魚食の文化は、大きな曲がり角に来ているのかもしれません。  

 旬がやって来るたび「高いねぇ」「手が出ない」の声ばかりでは、寂しいかぎりです。 


八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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