サヨナラとGOOD BYEの違い
さて、サヨナラ――。
女性飛行家の草分けで、文筆家のアン・モロー・リンドバーグは「サヨナラ」について、こう書いています。
「私は、このようにうつくしい別れの言葉を知らない」
大西洋単独飛行のチャールズ・リンドバーグの妻で、来日時の横浜港でたくさんの「サヨナラ」を耳にし、「サヨナラ」は「さやうならば」ということを知ったといいます。
英語の「GOOD BYE」(神があなたとともにありたもうように)などとは違い、「サヨナラ」はいわば接続の言葉であり、それ自体、何も語っていません。
その半面、別れることをあるがままに受け入れている言葉だと感じます。多くを語らずともすべての感情が込められているからこそ、「うつくしい」響きがあるのでしょう。
0コメント