交通事故の被害者は7歳が突出している

  写真絵本「すごいね!みんなの通学路」では、世界各地で暮らす子どもたちの通学風景が紹介されています。  

 たとえばカンボジアの少女たちは手こぎの小舟で川を進み、フィリピンの少年はワイヤ2本張っただけの橋を渡ります。 ミャンマーでは水牛の背に揺られ、中国では絶壁をよじ登って通学しています。飲み水がないため、水を張った大きなたらいを頭に乗せて通うのはガーナの子どもたちです。  

 川の流れや切り立った山の斜面を前に恐る恐るといった表情からも、「大好きな学校に行きたい」との気持ちが伝わってきます。  

 思わずハッとさせられたのは、散乱する瓦礫のなかを歩く2人の子どもの写真です。説明には、「日本/地震や津波」とあります。「途上国では通学も大変だろう」などという先入観で本を手にすると、自分の誤りに気がつくでしょう。  

 たとえば日本で歩行中に車にはねられ、死傷した事故の被害者を年齢別にみると「7歳」が突出して多いという実態があります。目立つのは、登下校中の事故なのです。これもまた、先進国の通学の現状といえるでしょう。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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