短期離職をしたがる新卒新入社員

 夢や希望を抱いて今春、新入社員となった若者たちですが、すでに退職した人も少なくありません。若者の就職支援会社によると、数年で辞めても「短期離職」といわれますが、最近はわずか数カ月という極めて短期の離職者が増える傾向にあるといいます。  

 厚生労働省によると、大学の新卒者(2014年3月卒業者)では1年以内に12・3%、3年以内に32・2%が退職しているという実態があります。人手不足による売り手市場で、短期離職しても次の就職先が見つかりやすいためと思われます。親も、「嫌なら辞めてもいい」と容認する傾向にあるといいます。  

 しかし、短期離職にはデメリットもあります。実社会で業務を経験したとは言っても、数カ月では表層的でしかなく、他業務への応用が利きません。しかも、社会人としての適応力が育たない恐れもあります。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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