日大アメフト部の内田前監督は新兵訓練やテロリスト養成の指導者像だった

 日大アメフト部の〝悪質タックル〟問題の本質は、いわゆる指示待ち選手への「追い込み指導」が見事に体現化されていたということです。今回のケースの最大の特徴は、この「追い込み」の目的が選手の「加害者化」だったという点にあります。 

「選手の成長のためにラフプレーをさせた」 

「選手はいじめることによって成長する」

「試合相手に配慮するのは優しすぎる」  

 こうした内田正人監督の発言内容から連想されるのは、軍隊の「新兵訓練」やテロリスト集団の「テロリスト養成」の指導者像です。新兵やテロリストの養成訓練では、候補者を身体的にも精神的にも追い込み、こう思い込ませます。 

「この窮地から脱出するためには、一人前の殺人マシーンになるしかない」  

 たまには通過儀礼として、捕虜の拷問や死刑囚の処刑を実行させる場合もあります。  

 今回のケースも、内田監督の指導目的は単なる「クオーターバック潰し」ではなく、それを一里塚とした「殺人マシーン」、あるいは「ゴーレム」の養成であったかのように見受けられます。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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