老後を生きる「人生をシフトダウン」
毎日、ジョギングに励む老人、ボランティアに精を出し、孫に囲まれる老後の明るいイメージに縛られるシニア世代が増えているといいます。
しかし、「理想の最期」について語れば語るほど、老いの現実から目を背けることになりがちです。
老後は、誰でも心身が確実に衰えていきます。こうした現実に対し「前向きに、ポジティブに生きろ」と語るのは、逆に残酷なことでしょう。
老後を生きる知恵とはパワフルな人生を目指すのではなく、むしろ生き方を減速することでしょう。
つまり、心身の衰えに合わせて人生をシフトダウンすることが「老後」なのです。
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