老後を生きる「人生をシフトダウン」

 毎日、ジョギングに励む老人、ボランティアに精を出し、孫に囲まれる老後の明るいイメージに縛られるシニア世代が増えているといいます。  

 しかし、「理想の最期」について語れば語るほど、老いの現実から目を背けることになりがちです。  

 老後は、誰でも心身が確実に衰えていきます。こうした現実に対し「前向きに、ポジティブに生きろ」と語るのは、逆に残酷なことでしょう。  

 老後を生きる知恵とはパワフルな人生を目指すのではなく、むしろ生き方を減速することでしょう。  

 つまり、心身の衰えに合わせて人生をシフトダウンすることが「老後」なのです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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