逮捕された文科省局長の子どもは入学試験で不足分の点数を加算されていた
東京地検特捜部は7月4日、「受託収賄」の容疑で文部科学省の科学技術・学術政策局長だった佐野太容疑者を逮捕しました。
容疑の内容は、同大を文科省の私立大学支援事業「私立大学研究ブランディング事業」の対象に選定するよう便宜を図る見返りに、自身の子どもを同大に〝裏口入学〟させてもらうというものでした。
関係者によると、支援事業の選定を依頼した贈賄側とされるのは同大の幹部だったといいます。 具体的には、佐野容疑者は同省官房長だった2017年5月、同大の幹部から支援事業で同大が対象校に選ばれるよう頼まれ、便宜を図った謝礼として今年2月の入学試験で子どもの点数を加点することで合格させてもらっていた〝疑い〟があるのです。
特捜部は、自分の子どもを合格させることが「賄賂」に当たると判断したのです。同大の幹部には、入学試験の点数を加点する裁量権があったといいます。
実際、医学科を受験した佐野容疑者の子どもの点数は合格点に足りなかったため、加点されていたというのです。競争倍率は、16・5倍でした。
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