目的と手段から見た日本代表の「時間稼ぎ」

  ワールドカップW杯ロシア大会の「日本―ポーランド」戦で、日本が決勝トーナメントに進出できる2位狙いで試合終盤、パス回しで時間を稼ぐこと選択したことに対して各国のメディアから批判の声が上がっています。  

 アルゼンチン『TyC Sports』は、この試合についてこう報道しています。 

「東洋のチームは嘆かわしいパフォーマンスで試合を締めた」  

 スペイン『マルカ』の試合レポートでは、次のように書かれています。 

「試合は日本人たちの赤面すべきイメージとともに終了した」  

 同じスペインの『アス』の記事では、こう描写されています。 

「試合は死に絶え、ナンセンスなものへと変わってしまった」  

 チリ『プブリメトロ』のレポートでは、日本が「臆面のない」チームであったと感想が述べられています。  

「日本は時間稼ぎを恥と感じず、〝フェアプレー〟が彼らを助けた。日本のベスト16入りは恥ずべきものと形容できる。日本人たちは臆面のない時間稼ぎで、0-1の敗戦を維持した」  

 そのほかSNS上でも、海外の有識者たちは日本がフェアプレーを行っていなかったと指摘しています。  

 ツイッターには、辛辣な見解が並んでいます。 

「日本はフェアプレーに背きながら、フェアプレーでもってグループステージを突破した」

「日本はクリーンなプレーを見せなかったにもかかわらず、フェアプレーでベスト16だ」

「日本の恥ずべき行いであり、彼らの文化に反している」 

「ポーランド対日本の最後の10分間を見て、FIFAからフェアプレーが悲しいものであることを説明されたようだ」 

 日本代表、別名〝侍ブルー〟は、決勝トーナメント進出のため〝究極の選択〟をしました。世界でイメージされている「侍」のイメージが、良くも悪くも大きく変わったことでしょう。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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