がんと笑い

 大阪国際がんセンター(大阪市)は5月29日、がん患者の生活の質(QOL)が病院内の舞台で、プロの落語や漫才の公演を定期的に観賞して笑ってもらうことで向上したと発表しました。  

 なかには免疫機能が向上したケースも見られ、今後も検査方法を変えるなどして調査を続けるといいます。  

 分析の対象となった患者は、2週間に1回のペースで公演を観賞した40歳以上65歳未満のがん患者57人でした。  

 研究は2017年5月に始まり、吉本興業や松竹芸能、米朝事務所が協力しています。落語家の桂文枝さんや桂文珍さん、漫才のオール阪神・巨人さんらが出演しました。  

 同センターによると、QOLの代表的な15項目についてアンケート調査したところ痛みや認知機能が改善したといいます。残念ながら睡眠や食欲などの項目では、大きな変化は確認されませんでした。  

 ただ、観賞の前後で血液検査の結果を比較すると免疫機能を高める物質の能力が向上していました。  

 この点、関西人に聞いてみると「笑いで元気になる」という実感があるといいます。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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