ネット炎上を仕掛けている人物像

『ネット炎上の研究』の著書がある慶應義塾大学経済学部の田中辰雄准教授(計量経済学)は、ネットを炎上させている人について調査をしました。すると、次のような人物像が浮かび上がってきたのです。


○年収が多い人 

○若い子持ちの男性 ○掲示板に書き込む人

○ネット上で嫌な思いをしたことがある人

○ネット上で非難しあってもよいと考えている人

○ラジオやソーシャルメディアをよく利用する人  


 意外なことに、これまで言われていた独身で学歴や収入が低く、ネットのヘビーユーザーといった炎上参加者のイメージとは大きくかけ離れた人物像でした。  

 これまでも「頭が良いと思わせたい型」の参加者が多い、といった指摘はありました。そんな人物は自分の政治信条などに確固たるものを持っており、自分が気に入らない発言や社会的に許されない発言に対して「この人は自分より劣っている」と感じて批判に走るのです。  

 しかし、そうした人の意見が社会を代表しているとも思えません。  

 だから例え炎上させられたとしても気に病む必要はなく、あえて発信を控えたり謝罪したりする必要もありません。  

 むしろ、炎上を避けて書き込む話題を限定してしまうのは情報発信の萎縮につながってしまいます。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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