ネット炎上の問題点

 ネットの炎上で問題なのはその対象となった人の人生に大きな被害を与えたり、企業に大きな損害を与えたりすることです。  

 それを恐れたユーザーが萎縮し、ネット特有の「だれでも自由に情報発信ができる」という便利さが失われてしまいます。  

 ネットには過剰性があり、そのため「道徳の過剰」「監視の過剰」などが生じてしまうのです。 

 炎上を仕掛けるネット住民は手前味噌な正義感で動き、「正義の鉄槌」を下します。その正義感は、サイバーカスケードによる集団極性化によって「担保」されます。  

 さらに、ストレス発散や悪ふざけで炎上に参加しているネット住民もいます。  

 彼らは社会通念上良くない言動をした人を格好のターゲットにして、その人たちを見下して批判することで手前味噌の正義感を満たし、ストレスを発散するのです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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