ネット炎上

  専門書『ネット炎上の研究』(勁草書房)によると、日本では、ネット利用者は約4000万人。それで炎上事件は、少なくとも年間200件ほど起きている。その参加者は、実際には数千人ほどに過ぎません。  

 共著者の田中辰雄准教授は、こう指摘しています。

「やっかいなのは、当事者のアカウントなどに執拗に書き込みを繰り返して閉鎖などに追い込む人たちですが、その数を見ると数人から数十人にまで減ると考えられます」  

 まさに、炎上を仕掛けているのは一握りの少数派の過ぎないのです。 

 その少数派は、どういう人たちなのでしょうか?  

 対象を約2000人に絞った分析によると、次のような人物が浮かび上がってきたといいます。


 ○年収が多い人

 ○若い子持ちの男性

 ○掲示板に書き込む人

 ○ネット上で嫌な思いをしたことがある人 

○ネット上で非難しあってもよいと考えている人

 ○ラジオやソーシャルメディアをよく利用する人 

 意外なことに、これまで言われていた独身で学歴や収入が低く、ネットのヘビーユーザーといった炎上参加者のイメージとは大きくかけ離れた人物像だったのです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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