資本主義を活かす経営「パタゴニア」

 アウトドア用品メーカー「パタゴニア」の創業者シュイナードは、アップル創業者ジョブズと並ぶ起業家のカリスマ。パタゴニアはアウトドアブランドとして有名で、地球環境問題に対する取り組みでも知られています。  

 シュイナードはサーファー、鷹匠、クライマー、フライフィッシャーマン、鍛冶屋という彼は、自分をビジネスマンと呼ぶことに忸怩たる思いがあるといいます。なぜなら、ビジネスこそが「地球を汚染してきた張本人だから。  

 しかし、同時に食べ物を生産し、雇用を生み出し、生活の質を高めるのもビジネス。その「せめぎ合い」を克服するべく半世紀前の創業以来、ビジネスを通じて良い行いをどれだけ達成できたかが「最終損益」という哲学を一貫して追求してきました。  

 株式の公開には目もくれず、今も同族経営を続けています。同社の経営は常道破りのオンパレードで、社員をサーフィンに行かせるフレックスタイム制もいち早く導入しています。それが生産性にも繋がり、利益を生み出すのです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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