最期まで面倒を見る

 人生には大学受験で浪人したり、病気で学校や会社に通えなくなったり、結婚して子どもが生まれたり、その子どもと離婚して会えなくなったり、一戸建てやマンションを買ったり、その不動産価値が暴落したり、子会社に飛ばされたり、転職したりと、いろいろと渡っていく川が横たわっています。

 そうした川を渡り切れなくなり、川底が深くなっているところで〝溺死〟してしまうことがあるかもしれません。 

 お坊さんは、人の最期を見送ってあげることが大切な仕事です。エグゼクティブ・サーチという仕事も、スカウトした人を最後まで見届けることが務めでしょう。

「価値ある出会い」をさせてもらった人材の面倒を〝三途の川〟の手前までトコトン見てあげることは欠かせないサービスだと思います。

 最初は平泳ぎで、途中からはクロールで、もうすぐ川底が深くなっていますので溺れないようにしてくださいといった風に、あれこれとお手伝いをすることも大事でしょう。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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