アップルの創業者ジョブス氏がリスペクトする人物

 アップルの創業者巣スティーブ・ジョブス氏は生前、みずから「国宝」と呼んで尊敬していた人物がいます。それは、ポラロイド社の創業者エドウィン・ランド氏。  

 ランド氏は、生涯で500以上の特許を取得。なかでも「合成偏光子」はサングラスやクルマのヘッドライトに活用され、3D映像の誕生のきっかけにもなっています。  

 愛娘の一言がきっかけで、ランド氏がインスタントカメラの「ポラロイドカメラ」を開発したのは有名な話です。  

 ランド氏は、たとえムダと思えるような研究であってもそこに何らかの価値を見出していたといいます。  

 たとえば自社の研究者に「インスタントカラー写真の作り方」を考えるように命じて2年もの「考えるだけの時間」を与えたり、さらに「雑多研究部門」なる部署まで設けたりしているのです。もちろん、そのために潤沢な予算も用意しています。  

 サラリーマン社長が増えた日本の企業社会では、そうした禅のような中心軸を持って将来を見据える経営者が少なくなっています。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

0コメント

  • 1000 / 1000