日本的ヤンキー

 日本的なヤンキーは、とにかく物事をいろいろと沈思黙考しません。  

 日ごろ言動が何かと常識外れで、体を張ってまで社会のルールや道徳、常識などから外れようと突っ張っています。  

 感情の赴くままにバイオレンスやエロスを剥き出しにして、大好きな「気合い」というノリで生きています。そうした突っ張りで得たものは、極めて庶民的な恋愛や家族愛、絆といった保守的な人間関係です。  

 女優の深田恭子氏が主演した映画『下妻物語』には、そうしたことが象徴的に描かれています。  深田氏が演じるゴスロリ少女は、日本的なヤンキーのダチを助けようとして啖呵を切ります。いきなりのヤンキー気質に、深く考えない日本的なヤンキーは胸のすく思いをするのです。  

 ゴスロリとはファッションのジャンルの一つで、リボンやフリルを多用し、トータルな色調を黒や紫などで暗めにコーディネートしたもの。その特徴は、毒気のあるシュールなカワイイを前面に押し出しているところにあります。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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