アルケミスト~夢を旅した少年
ブラジルの作詞家で、小説家のパウロ・コエーリョ氏が書いた小説『アルケミスト~夢を旅した少年』があります。
典型的なビルドゥングスロマンで、羊飼いの少年が偶然に導かれてアンダルシアの平原からエジプトのピラミッドを目指して先の見えない旅をするというもの。
ビルドゥングスロマンとは、青年の精神的成長を題材にした小説のこと。
少年は、そこに宝物が隠されているという夢を信じて旅に出ます。一緒に暮らしていた羊を売り、勇気を持ってアフリカの砂漠を越えてピラミッドを目指していきます。
錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで成長していくのです。
たとえば、こんな感じです。
「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」 「前兆に従うこと」
それで少年は、最終的に自分が求めていたものは最初に出発したところにあったということに気づきます。
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