フィックス依存症

 世の中、スマホやSNS、オンラインゲーム、鎮痛剤、違法ドラッグ、砂糖まみれのカップケーキなど「フィックス」のオンパレード。フィックスとは、手っ取り早く気分をよくしてくれるもののこと。

 大量消費社会では、だれもがフィックス依存症に陥りかねません。 

 そうしたフィックスを求めて止まない消費者をターゲットにして、いわゆる「依存症ビジネス」が横行することになります。

 ともかく依存症ビジネスは脳科学の知見まで投入し、消費者の「欲しい」という衝動や欲望をこれでもかという凄まじさで喚起し続けます。  

 代表的なのがダイエット・ビジネス――。  

 なかには過剰な要求をダイエット願望の顧客に迫り、とにかく肉体をフィックス漬けにしようとします。 

 まさに、人のコンプレックスを利用した金儲け。うまくコンプレックスや嫉妬心を刺激し、理にかなわない高額商品を購入させようとしています。  

 それでも、美しいプロポーションを求めてダイエット・ビジネスに食らいつく人は少なくありません。  

 残念なことに、そのため健康被害が多発しているというのも行き過ぎた消費社会の一面でもあるのです。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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