トランプ大統領は「示威行為」がお好き

 人も含めた霊長類の特徴――。

 イギリスの霊長類学者ジェーン・グドール博士はアメリカの総合誌『アトランティック』で、ドナルド・トランプ大統領の〝異様な振る舞い〟を見るたびに何十年もかけて未開の地で研究を続けた霊長類のことを思い出すと述べています。

「トランプ氏の振る舞いは、いろいろな意味でオスのチンパンジーや、その示威行為を思わせます。ライバルに自分を印象づけるため、群れのヒエラルキーの上位に昇るのを目指すオスたちは、派手に自分を誇示します。足を踏み鳴らしたり、地面を叩いたり、枝を引きずったり、大きな石を投げたりするのです。  示威行為が精力的で創作的なものであればあるほど、その雄は早くヒエラルキーの上位に進み、その地位を長く維持できるのです」

 トランプ大統領は、枝を引きずったり、石を投げたりはしません。その代わりに、口先での示威行為にはこだわっています。

 ちなみにグドール博士が研究していたチンパンジーの「マイク」くんは、自分を誇示するために灯油缶を蹴飛ばすなどライバルも逃げ出すような大騒ぎを引き起こしていたといいます。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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