セレンディピティと心霊現象

 日本の山には、きっと何かがいると信じる人がいます。その存在を多くの人が感じていますが、それが何かはだれにもわかりません。 

 写真家として全国の山村をめぐってきた田中康弘さんの著書『山怪―山人が語る不思議な話』(山と渓谷社)を読むと、70代後半のベテランのマタギは、こうした経験を吐露しています。

「5人で列になって猟場に向かっているとき、何かあるのはいつも決まった人。何も無いようなところ歩いていても、その人だけが何かに足を引っ張られることがある」

 心霊現象とは、そういうもの。 

 今日の都会は、ある意味で山村と何も変わりません。心霊現象にしても、それをよく経験する人と一度も経験しない人がいます。

 その際、スピリチュアルなことが大きく作用することがあります。劣等感や嫉妬心に左右されないで物事に取り組んでいると、成功に向かって何かが大きく動き出すことがあるのです。

 サクセスストーリーとして語られるセレンディピティ(Serendipity)も、そうしたスピリチュアルの一つかもしれません。

 セレンディピティとは、何かを探しているときにそれとは別の価値があるものを偶然見つけること。ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることを指しています。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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