就活で内定ゼロの東大生の特徴

 東大生は、ややこしい自意識を持つ人が少なくありません。そのため就活で、面接官に「使いづらい」という印象を与えてしまう場合があるようです。

 使いづらいと思われがちな東大生は、たとえば「ガリ勉じゃない」と思われたいあまりに面接で余計なギャグを言ったりします。しかも、それがスベりまくります。なかにはバカを装って、集団ディスカッションで自分からコケる者もいます。 

 そうした奇をてらった行動が、企業側に不評なのです。

  東大生の大半は、子どものころからひたすら問題集を解いてきたという真面目さがあります。それが融通の利かないバカ正直さに繋がり、アキレス腱になっている場合もあります。

  たとえば人事担当者に「当社が第一志望?」と聞かれ、正直に「大学院も国家公務員Ⅰ種試験も受けます」と答えてしまうのです。ともかく、嘘も方便という考え方ができないのです。

   こうしたふるまいの背景には、「東大生なんだから文句ないだろ」と言わんばかりの傲慢さが少なからずあり、それが採用担当者には透けて見えるのでしょう。

 多くの東大生を不採用にした経験を持つ、コンサルティング会社の採用担当マネジャーはこう語っています。

「組織の仕事は、チームワークが大切。採用するからには、チームでともに働きたいと思える人物でないといけなません。ところが、東大生の中には『コイツとだけは働きたくない』と思わせるような性格の持ち主が少なくないのです」 

 ともかく内定が一個も取れない東大生に限って、名刺を渡した相手が「ここにお勤めなんですか」とサッと顔色が変わるような有名企業に勤めたいと思っているのです。

  ブランド志向で、自意識過剰。東大生なのに「内定ゼロ」のケースからは、就活の極意を反面教師として学ぶことができます。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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