日本人の顔に気骨が感じられない

 人の顔は、人生を積み重ねてきた履歴書でもあります。気骨のある人の顔は、内面からにじみ出てくる深みを感じます。 

 ただ、近ごろ日本人の顔に魅力がなくなってきたといった声も聞かれます。

 「日本人の顔に気骨が感じられない」

 言われてみると、覇気のないノッペリとした顔が増えているような気もします。

 その点、敗戦の瓦礫の中から日本経済を復興させてきた松下幸之助や石坂泰三、土光敏夫といった人たちは、自信に満ちた気骨のある顔つきをしていました。

 染料の藍で染められた衣服は、何度も洗っているうちに味わいのある色に変わっていきます。木綿や麻の衣服も、着れば着るほど風合いを帯びてきます。

 人の顔も地多様なもので、人生の荒波に何度も洗われているうちに味わい深い気骨のある顔になっていくのです。

 人生は、山あり谷あり。

 ただ、過ぎ去った過去は変えられないし、取り戻せません。だれでも、残されているのは今と未来しかないのです。

 人の一生は、その人の想像力や生き様によって色合いが決まっていきます。

 あなたがリアルで充実した人生を送りたいのなら、自分で考えてそれを生み出していくしかないのです。

 だから、今直ぐに何らかのアクションを起こさないと人生の残された時間はどんどん過ぎ去っていくだけのことです。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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