友だちみたいな親子関係が子どもの成長を阻害する
近年、親子関係が「友だち化」しているように感じます。
たとえば親が大学生の息子と友だちみたいに仲がいい――。
果たして、それだけでいいのでしょうか?
むしろ、友だちは友だちだけで十分ではないでしょうか?
だれもが成長のプロセスで、いろいろな人間関係にもまれながら成長していくものです。子どもは、たまに父親を「クソ親父」と思うシーンもあるでしょう。
学校では、怒ってばかりいる先生もいます。子どもは日ごろ、そうした先生に理不尽な指導を受けて葛藤したり、悩んだりしながら心が鍛えられていきます。
まして社会に出たら、とにかく理不尽なことばかりです。そのたびに、「こんなはずではなかった」と心が折れていたら成長なんて望めません。
前に進むには、やはり心の強さが必要です。
ところが、最近は心を鍛える機会が少ないのではないでしょうか?
試練があってこそ、人は鍛えられます。
家庭は憩いの場ですが、一方で子どもを鍛える場でもあります。親が子どもに聞こえのいいことばかり言っていると、むしろ子どもは成長するきっかけを失ってしまいます。
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