バイオ企業創業した2人の移民の子は「ドイツの誇り」


 先月、米タイム誌の表紙を2人の研究者が飾っています。ファイザー=ビオンテック製コロナワクチンの開発者で、ドイツのシャヒン教授とテュアチ博士の夫妻です。

 シャヒン氏はケルンの自動車工場で働いたトルコ系移民のどもで、テュアチ氏の父親はイスタンブール出身です。

 この2人の夫妻がバイオ企業を創業し、世界初のワクチンを開発するまでの道程は決して平たんではなかったでしょう。

 かつて激しい移民排斥運動も起きたドイツですが、その受け入れ制度は日本と異なっています。 

 一定年数の居住や納税があれば居住権が付与され、国籍取得の環境も整備されているのです。

 授業料は、ドイツ人と同様に無料です。

 翻って見ると、日本の移民制度は自動的に在留資格が与えられる事はなく、教育環境も日本人と同等とは言いがたいものがああります。

 目にするのは、根強い差別意識です。

 政府は、外国人の在留管理を厳格化する入管法改正案を閣議決定しています。

 退去命令に従わない者への罰則や難民申請の回数に制限を設け、家族が日本にいる人などの事情を考慮しているとは思えず、共生社会の理念にも逆行すると言わざるを得ません。

 メルケル首相は、バイオ企業を創業した2人の移民の子を「ドイツの誇り」と称えています。

 ワクチンを開発したビオンテック社では今、約60カ国から集まった社員が働いているといいます。

 シャヒン氏は、こう振り返っています。

「不可能なミッションを可能にしたのは素晴らしいスタッフのおかげ」

 そういえば、ウイルスによる人類の絶滅を防ぐのも種の多様性なのです。

 先月、米タイム誌の表紙を2人の研究者が飾っています。ファイザー=ビオンテック製コロナワクチンの開発者で、ドイツのシャヒン教授とテュアチ博士の夫妻です。

 シャヒン氏はケルンの自動車工場で働いたトルコ系移民のどもで、テュアチ氏の父親はイスタンブール出身です。

 この2人の夫妻がバイオ企業を創業し、世界初のワクチンを開発するまでの道程は決して平たんではなかったでしょう。

 かつて激しい移民排斥運動も起きたドイツですが、その受け入れ制度は日本と異なっています。 

 一定年数の居住や納税があれば居住権が付与され、国籍取得の環境も整備されているのです。

 授業料は、ドイツ人と同様に無料です。

 翻って見ると、日本の移民制度は自動的に在留資格が与えられる事はなく、教育環境も日本人と同等とは言いがたいものがああります。

 目にするのは、根強い差別意識です。

 政府は、外国人の在留管理を厳格化する入管法改正案を閣議決定しています。

 退去命令に従わない者への罰則や難民申請の回数に制限を設け、家族が日本にいる人などの事情を考慮しているとは思えず、共生社会の理念にも逆行すると言わざるを得ません。

 メルケル首相は、バイオ企業を創業した2人の移民の子を「ドイツの誇り」と称えています。

 ワクチンを開発したビオンテック社では今、約60カ国から集まった社員が働いているといいます。

 シャヒン氏は、こう振り返っています。

「不可能なミッションを可能にしたのは素晴らしいスタッフのおかげ」

 そういえば、ウイルスによる人類の絶滅を防ぐのも種の多様性なのです。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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