不条理な人生で迷わないためにはアイデンティティが大切
人生は不条理なもので、ドフトエフスキーやカミュ、安部公房などの作家も心の空疎さをテーマに取り上げています。
自分がどこへ向かっているのかわからなくなってくると、自分がだれなのかというアイデンティティーも薄れていく恐れがあります。
日本では1990年代以降、子どもから大人への、そして学生から社会人への移行のあり方が激しく変化しています。
そのプロセスで、いわゆるニートやフリーターが生まれました。
ニートやフリーターは、いつまでも「自分探し」で迷走しています。
今では、そうした移行の長期化が親への依存をも長期化させ、家族形成や大人としてのアイデンティティー確立がいっそう困難になっています。
もちろん若者の移行様式の変化は日本特有のものではなく、時期の違いこそあれ先進諸国に共通の現象です。
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