不条理な人生で迷わないためにはアイデンティティが大切

 人生は不条理なもので、ドフトエフスキーやカミュ、安部公房などの作家も心の空疎さをテーマに取り上げています。

  自分がどこへ向かっているのかわからなくなってくると、自分がだれなのかというアイデンティティーも薄れていく恐れがあります。

  日本では1990年代以降、子どもから大人への、そして学生から社会人への移行のあり方が激しく変化しています。

 そのプロセスで、いわゆるニートやフリーターが生まれました。 

 ニートやフリーターは、いつまでも「自分探し」で迷走しています。

  今では、そうした移行の長期化が親への依存をも長期化させ、家族形成や大人としてのアイデンティティー確立がいっそう困難になっています。

  もちろん若者の移行様式の変化は日本特有のものではなく、時期の違いこそあれ先進諸国に共通の現象です。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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