ヤンキー魂で心を武装する

 アメリカでは南北戦争当時、おたがい北部の人を「ヤンキー(Yankee)」、南部の人を「レッドネック(Redoneck)」と侮辱的に呼び合っていました。

 ニューヨークを中心とした北東部の人はアメリカ経済の発展を担ってきたという自負があり、今でもヤンキーという呼び名に誇りやプライドを持っているとされています。

 その心意気は、ニューヨーカー的なヤンキーとして今でも脈々と息づいているといいます。それは、いわゆる非行少年や不良、チンピラ、不良集団などを指している日本的なヤンキーとは異質のものです。 

 その特徴を列記してみます。

〇既存の価値観や世界観、文化、常識にとらわれない

〇人が決めた前例を踏襲しない

〇人の受け売りではなく自分で考える 

〇新たな挑戦から逃げない 

〇自分の役割を徹底的にやり抜く

〇事に当たって勇気、情熱、覚悟、胆力、独創力、決断力、突破力がある

 ヤンキー魂で心を武装した「できる人」は、何かに挑戦する勇気や情熱があり、途中でブレない覚悟や胆力があり、新しいコンセプトを生み出す独創力を示したり、それを実践する決断力を見せたり、最期まで諦めない突破力を発揮したりすることができます。

 みんなと横並びという「同調圧力」が大嫌いなので、端から周りの空気を読もうとする志向もありません。

  このところ日本社会に何かと活気がないのは、そうした「できる人」を事なかれ主義に毒された周りがうまく生かし切れていないから。

 つまり、社会がKYが「できる人」を見殺しにしているのです。

 だから、いま求められるのは「ヤンキー魂」で心を武装することかもしれません。



八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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