アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」はPG12の指定


 アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が記録的な大ヒットになり、映倫のPG12という区分が注目されているといいます。

 PGとはParental Guidanceの略で、映倫とは映画倫理機構のことです。

 12歳未満の子どもが見る場合に「親や保護者の助言・指導が必要」という意味で、「鬼滅の刃」はこの指定を受けたというのです。

 ある年齢層以上には映倫は馴染みが深いでしょうが、最近は存在そのものを知らない人も少なくないといいます。

 人食い鬼との戦いで残酷なシーンもある「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を、子どもが見たがったときに、どう対応すればよいのか悩む親も多いようです。

 映画関係者は、PG12の周知で別の効果も期待しているといいます。映画の年齢制限には、このほか「G」「R15+」「R18+」の区分があります。

 製作サイドは、興行収入への影響などから「年齢にかかわらず誰でも観覧できる」G志向が強いといいます。

 だが、今回のヒットをきっかけに「年齢制限をプラスにとらえてもらえるのでは」との声も上がっています。

「万引き家族」「パラサイト 半地下の家族」も、PG12指定でした。

 映倫の歴史を振り返ると、様々な事件に見舞われてきています。1950年代には、いわゆる「太陽族映画」が反倫理的だと非難され、旧映倫の審査も甘いと批判されて大騒動になっています。

 映画は時代を映し出し、審査基準も時代とともに変わっていくものでしょう。かつての審査は性的描写に重きが置かれていましたが、近年は暴力や麻薬を厳しく見る傾向が強いといいます。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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