ヤンキーのモデリング精神はあなどれない
ヤンキー精神――。
いわゆるヤンキーの心に流れているものは何でしょうか?
いろいろ考察してみても、そこには明確な規範も、本質的な価値観も、系統的な教義も流れてはいない気がします。
ポエム的な精神はあっても、それが文学的なものには昇華していないのです。
見た目に自立主義ではあるのですが、確固とした個人主義でもありません。そこにあるのはバッドセンスで、反知性主義ということだけ。
視点を変えると、生存戦略としてこれほど強力な文化も他に見当たりません。
いわゆるヤンキーは、場当たり的に根拠や伝統を平気で捏造します。そうしたフェイクな物語性に身を委ねつつ、行動を起こすことすら可能なのです。
ヤンキーのモデリング精神は、生きていく上で意外とあなどれません。
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